サッカー日本代表の試合を現地で観戦したい、次のW杯は現地で観戦してみたいな、と思っている方は必見。
今回は私がどのようにロシアW杯の現地観戦を実現させたか、という過程をご紹介したいと思います。
私は前回のロシアW杯、日本が唯一勝利を収めたコロンビア戦を現地サランスク、日本のゴール裏で観戦していました。
次のカタールW杯に向けて、少しでも興味がある方の参考になればと思います。
Contents
実は私は、初めての日本代表生観戦が2018年のロシアW杯でした。しかも一人観戦。
ちょっと興味を持っただけの人もW杯現地観戦のハードルが下がったのではないでしょうか。
では、そんな私がどのようにロシアW杯に行ったのか、今回はザックリと順を追って説明していきます。
1.【結論】W杯現地観戦の方法
W杯への現地観戦の方法はみなさんが思っているより遥かにハードルが低く、とても簡単です。
ではどのようにしたら良いか??
答えは簡単です。
試合のチケットを買って飛行機と宿を手配するだけ。(笑)
あとは出発日に飛行機に乗って行くだけ。これで現地に着きます。
簡単ですね。
そんなこと言われなくても分かってる…!!
そういうことじゃなくて、具体的にどうしたらいいか知りたいんだよ!!
きっと皆さんこう思いますよね。
順に説明していきますのでご安心を。ざっくりとした手順はこちら。
■手順
- チケットの購入(応募)
- 飛行機の手配
- 宿泊先の確保
- 現地観戦コミュニティへの参加
- チケット当選からFAN IDの登録
- ロシアについての情報収集
- 現地へ向かう
現地観戦を実現させるために一番大切なことは情報収集。
これに尽きると思います。
プラスアルファで『行動力』ですかね。情報収集ばかりやっていても結局行動に移せなければ何も始まりません。
元々私はサッカーが好きで、特に地元鹿島アントラーズの試合をよくゴール裏で観戦しています。
W杯を現地で観戦したいと思った大きな理由は、「大好きな鹿島アントラーズに所属している選手、していた選手の活躍を生で観たい!!」と心底思ったからです。
これはサッカーで多くの喜びや感動を得られることを鹿島アントラーズというチームを通して知ることができたから。
2016年のクラブW杯での経験も大きいです。
少し脱線してしまいましたが、単純に長年応援してきた選手たちがW杯という夢の舞台で活躍する姿をどうしても現地で観たくてW杯行きを決断しました。
2.【STEP1】チケット購入(応募)
行こうとは思ったものの、一緒に行ける人がいなかったので(休みが取れない等の理由で)ずっと迷っていました。
チケットの抽選販売の応募最終日ギリギリまで悩んで、結局一人で行くと決断し、ようやく応募しました。
具体的なチケットの入手方法↓
■W杯のチケット入手方法
- 組み合わせ抽選前の抽選販売
- 組み合わせ抽選前の先着販売
- 組み合わせ抽選後の抽選販売
- 組み合わせ抽選後の先着販売
- 余りのある試合を最終販売(先着)
- 現地で入手
私は③の組み合わせ抽選後の抽選販売に申し込みました。
ロシアW杯の際のチケット販売から開幕までのスケジュールはこんな感じ↓
組み合わせ抽選前 抽選販売 |
申込:2017年9月14日〜10月12日 結果:2017年11月15日までに通知 |
---|---|
組み合わせ抽選前 先着販売 |
2017年11月16日〜11月28日 余りのある試合分を先着順で割当 |
試合 組み合わせ抽選 |
2017年12月1日 |
組み合わせ抽選後 抽選販売 |
2017年12月5日〜2018年1月31日 |
組み合わせ抽選後 先着販売 |
2018年3月13日〜4月3日 |
最終販売 (先着) |
2018年4月18日〜7月15日 (決勝戦開催日まで販売) |
W杯開幕 | 2018年6月14日 |
日本代表の試合を確実に観たい方は組み合わせ抽選後に購入されることをお勧めします。
組み合わせ抽選前の「チーム指定チケット(TST)」というものもありますが、今回は割愛します。
早く申し込みたいけど、確実に行けるか分からないという方でも、当選チケットを10%の手数料を支払ってキャンセル(リセール)することもできるので、先に試合のチケットだけでも入手しておいた方がいいのかなと思います。
行けない確率の方が高い、急に行けることになったけど間に合うの?という方も諦めないでください。
W杯では、試合のチケット持ってないけど現地に来ちゃった、という方も多くいましたので、ぶっちゃけチケットは現地でもどうにかなったりします。(笑)
ただ、確実に行ける人、不安な方やちゃんとチケットを入手してから行きたい方はきちんと日本で購入してから行きましょう。
3.【STEP2】航空券の手配
試合のチケットを入手できたら、というかチケットの当選がわかる前でも航空券の手配は早めにしましょう。
これは宿泊先の手配でも同じことが言えます。
少し考えればお分かりになるかと思いますが…世界各国からサポーターが集まるので、飛行機も宿も大変なことになります…(°_°)
W杯現地観戦を安く済ませるコツは早めに動くことです。
これに尽きます。
航空券の検索にはスカイスキャナーを使いました。
安く行くにはいつ出発すればいいか、など簡単に比較できるのでとても便利なサイトです。
モスクワまでは、直行便と乗り継ぎ便がありました。次のカタールでも同じでしょう。
日数が確保できるなら乗り継ぎ便の選択も視野に入れ、少ない日数で観戦したいのであればお金はかかるけど直行便を選択、すればいいかと思います。
私はなるべく安く済ませたかったので、直行便の選択肢はありませんでした。
航空券を安く抑えるポイントは「早めの予約」と「乗り継ぎ便」です。
私がよくやる手順としては、
- スカイスキャナーで行きたいエリアの相場を確認
⇒モスクワだったら3つの空港があるので全ての空港で調べる - スカイスキャナーでどんな航空便が就航しているかをざっと確認
⇒行きたい国に就航している航空会社が分かる、安い航空会社を見つけ出す - 乗り継ぎの場合は乗り継ぎの空港がどこかも確認
⇒日本→中国→ロシアと検索された場合、違う国が挟まれていることが分かる - 乗り継ぎでもいい場合はスカイスキャナーで別々に検索してみる
⇒日本→中国と、中国→ロシアと分けて検索 - Googleなどで行きたい国の空港が他にもあるか調べる
⇒国内線の乗り継ぎも視野に入れる。ロシアでは他の都市ウラジオストクを発見 - 行きたいエリアと⑤で調べた空港の国内線の相場をスカイスキャナー
で確認
⇒ウラジオストクからモスクワまでの航空券の相場を確認 - ⑥がかなり安い場合は日本から⑥の空港までの航空券をスカイスキャナー
で検索
⇒日本からウラジオストクまでの航空券の値段を確認 - トータル金額が一番安いルートで予約する
ざっくり言うと、スカイスキャナーの検索結果以外の乗り継ぎ便の方法を自分で模索して、比較して安い方を予約すると言うことです。
お金には余裕がある、という方はいいのですが、少しでも安く済ませたい方は早めの予約と比較検討はマストです。
航空券は早ければ早いほど安く、間近になるほど高くなっていきます。
ちなみに私は、成田→ウラジオストク→モスクワという経路でロシア入りしました。帰りも同じです。
ウラジオストクは日本から2時間半で行けるロシアの都市で、私はこちらに2日ほど滞在して観光を楽しんでからモスクワに向かいました。

W杯期間中は世界各国から首都モスクワの空港に人が集まるので、入国審査が長蛇の列となったそうです。
このような事態を避けるためにも、他の都市から入国してあとは国内線で移動する、という手段も有効かと思います。
4.【STEP3】宿泊先の確保
航空券同様、試合のチケットの応募をしたら宿泊先の確保も早めに行いましょう。
私がよく使うサイトはBooking.comとAgodaと
エクスペディアです。
この3社を比較して一番安いサイトから予約しています。
宿泊施設が少ない都市で試合がある日は、どこのホテルもすぐに埋まってしまいます。
さらにロシアW杯では、不当な値上げなども多く、普段の何倍もの金額を提示している所がたくさんありました。
私もそこらへんは妥協して予約しましたが、それでもかなりコスパの良いホステルを見つけました。

ハズレのないホテルを選ぶコツはズバリ「口コミ8.5以上」を選ぶことです。
値段は関係ありません。安くても高くてもこの口コミスコアを基準にすれば、ほぼハズレはないです。(最低ラインは7.0以上)
また、このような国際的なイベントなどのがある場合には宿泊日の1ヶ月前や1週間前まではキャンセル無料のところを選ぶことをお勧めします。
なぜなら、情報を集めていく中で、予約したホテルよりアクセスのいい所や安い所が見つかったりすることも多いからです。
私も最初に3件ほど予約して、後からじっくり調べて1件に絞りました。
とりあえず早めに最低1件は確保して、情報収集をしつつ更に良いところがあればそちらに変更するということも必要です。
5.【STEP4】現地観戦コミュニティへの参加
初めてのW杯、そして一人での参加は、もちろん不安もありました。
その不安を取り除くために、私は現地観戦のコミニュティに参加しました。
私が参加したのはコンサドーレ札幌のサポーターでもある村上アシシさんが運営している現地観戦コミニュティ。
現在290人が入っているロシアW杯現地観戦コミュニティ https://t.co/T5SVTb0dYA は、既にロシア現地入りしたサポーターがバンバン現地情報を写真付きで投稿してくれていて、まさに情報の宝庫。
— 村上アシシ (@4JPN) June 11, 2018
コミニュティに入るメリットはこちら。
- 情報収集がラクになる
- チケット情報、無料寝台列車の情報を早くゲットできる
- 過去のW杯観戦した人の生の情報を聞ける
- 決起集会などのイベント参加
- 友達ができる
- 現地に駐在している人からも情報を得られる
- 観光情報もゲットできる
- 不安を取り除ける
- W杯期間中も随時情報収集できる
分からないことなどコミニュティ内で聞けば、誰かしら答えてくれます。
質問等をしなくても随時W杯関連の情報が更新されたり、他では知れない情報も入ってくるので、非常にありがたかったです。
次回のカタールでも活用しようと思います。
6.【STEP5】チケット当選からFAN IDの登録
チケット当選はFIFAからメールが届きます。
その前にチケット代金がカードで引き落とされ、その明細で知ったという方も多くいました。
私は申込が最終日だったからか、通常通り下記の流れで当選↓
- 1月31日抽選申し込み
- 2月17日メールで当選連絡
- 2月21日カード引き落とし
更に2月24日に「FAN ID」を作ってください、というメールが送られてきました。
コミニュティに入っていたので、メールが来る前から「FAN ID」の存在は知っていました。
ロシアW杯では試合観戦にはチケットと一緒にFANIDの所持も義務付けられており、試合のチケットと同じくらい大事なものでした。
更にこのFANIDがあれば、ロシア入国に必要なビザの免除、臨時の寝台列車やメトロ、公共の交通機関が無料になるというもの!!
FANIDの存在は知っていたしメールも来ていたのですが…登録が面倒そうだなーと思って先送りにして3月2日に登録。
↑これがマズかった…
日本がコロンビアと戦うサランスクはモスクワから直線距離で約600キロ。しかしこの街には宿泊施設が少なく、あっても高額。
移動手段は飛行機もありますが強気なお値段。。
ということで列車の移動がベスト。
ここで使えるのがFANIDを利用して無料の臨時列車に乗ることなのですが…
私は予約しようとしたタイミングが遅く…無料の寝台列車は、ちょうどいい時間帯のところは全て空席なし…(-_-)
仕方なく、通常の有料の寝台列車を予約しました…
無料で使えるものは使っておくべきですので、チケット購入から必要な登録や手続きは早めにすることをオススメします。
7.【STEP6】ロシアについての情報収集
せっかく行くのであれば観光も楽しみたいですよね。
観光、食事、治安、言葉、などなど…開催される国の様々な情報の収集は必須です。
ここで役に立ったのが先ほどご紹介した現地観戦コミニュティです。
私はほとんどの情報をこのコミニュティでチェックして、他に観光や食事などもっと気になることがあれば自力で調べる程度でした。

ロシアはとても広く、試合日の移動だけでも時間を取られてしまうのが痛かったですが、次のカタールは国土もそんなに広くないのでコンパクトに旅行できるのではないかと期待しています。
8.【STEP7】現地へ向かう
STEP6まで出来れば、あとはもう飛行機に乗って現地に行くだけです\(^o^)/
ロシアW杯ではコロンビア戦の1試合を観戦、1週間ほどの滞在でしたが、私の想像をはるかに超えるほど楽しかったです!!
もちろん日本代表の活躍があってのことでしたが、正直ここまで夢中になるとは思ってもいませんでした。
実際私は、鹿島アントラーズの選手の活躍が見れればそれでいい、と思っていたので…
でもモスクワに入ってからは、他国の熱量に圧倒されるのと同時に日本代表にも勝ってほしい!と本気で思いました。
これほど世界中の人が夢中になれるスポーツはサッカー以外にないんじゃないかなと思います。
試合では自国を死ぬほど応援して、でも負けたら笑顔で対戦相手のサポーターに「congratulation!」と言える関係性、そして勝ったらなりふり構わず喜びはしゃぐサポーター。
とにかく来ている人みんなが楽しそうで、幸せそうで…その空間は間違いなく『平和』でした。

W杯の醍醐味は、自国を応援したり、世界最高峰の試合を観戦したりするほかにも、サポーター同士の交流も挙げられます。
私は何も用意していかなかったのですが…
日本の応援グッズや日本ならではのものを持っていき他国のサポーターと交換したりする人も多くいました。
このような交流ができることも現地観戦の醍醐味です。
9.【今後】カタールW杯に向けて
一度経験したら、もう辞められない…
サッカーが好きな人もそうでない人も、Jリーグが好きな人もそうでない人も、欧州サッカーが好きな人もそうでない人も…
サッカーで得られる多くの喜びや感動の他に、W杯の現地観戦でしか味わえない特別なモノを全ての方に体感してほしいです。
そしてやはり自国の代表が出ていてW杯を観にいくのと、出ていなくて行くのとではサポーターのモチベーション的にも大きく差があります。
再び4年後カタールW杯の舞台に日本代表が戻って来てほしいと心の底から願い、応援しています。

そして代表だけでなく、それぞれのクラブチームで頑張っている選手たちを日頃から応援していると…
その選手がW杯のピッチに立つ姿を現地で見たときの感動は、何にも代えがたいものになります。・°°・(>_<)・°°・。
10.最後に
以上が私がロシアでW杯現地観戦した時の流れでした。
ロシアで初めての日本代表生観戦。私はもっと早くからW杯現地観戦の楽しさに気づいていれば…と後悔しました。
現地でのW杯観戦はハードルの高いもの、と思われがちですが、決してそんなことはありません。
「早めの行動」と「情報収集」できる力さえあれば、いやなくても…
試合のチケットと航空券さえあれば、誰でも観戦可能です。
ぜひ皆さんも人生で一度はW杯の現地観戦を味わってみてはいかがでしょうか。
特定のチームを応援したことがないな〜なんて方はこのチームがオススメです♡笑
鹿島アントラーズ公式HP
航空券の検索はスカイスキャナーがオススメです!
▼ホテル予約おすすめサイトはこちら↓